アグリボEXは、植物の “ストレス応答反応” を誘導することを主目的に開発した製品で、登録上は「液状複合肥料」になります。

また、副次的効果として
「こういう風に育ってくれたらいいのに」
「こんな状態になってくれたら理想的なんだけどな」
といった方向に植物の “生育を誘導” することもできます。

詳しくは 製品情報 をご覧ください。

植物は、動物と違い自ら生息する場所を移動することができません（これを “固着生活” といいます）。たとえば、虫が大量に発生して葉をかじられた、暴風により葉がこすれて傷がついた、自生している辺りに病気が蔓延しているなどという時でも、固着生活を営んでいる以上はその場から逃避することができません。

そのため、植物にはそれらのストレスに打ち勝ち、したたかに生き残っていくための防御機構が備わっているのですが、それらを総じて “ストレス応答反応” と呼びます。

詳しくは こちら をご覧ください。

はい。

｢液状複合肥料｣として “生第83628号” で肥料登録しております。

保証成分量(%) は、
窒素(N) : りん酸(P) : 加里(K) = 3.5 : 1.0 : 3.5 です。

心配はございません。

基本的な使用方法である1,000倍希釈の葉面散布では、植物に吸収される窒素の量はわずかであり、ほとんど肥効または肥料的効果は望めないと考えられます。

開発中は、野菜苗で市販液肥（N8 : P5 : K5）との比較試験。

発売後も、アグリボEXと同じNPK比（N3.5 : P1.0 : K3.5）の試作液肥と水稲苗やトマト苗など、さまざまな植物で比較試験を行っておりますが、いわゆる “アグリボ効果” が差として顕著に現れる結果となっており、窒素過多になるような傾向はございません。

アグリボ剤の効果発現には、植物にもともと備わっているさまざまな反応系を利用しています。それら効果の特長は、ストレス応答反応の一部（おもに病害抵抗性）を誘導する作用や、発根促進、徒長抑制、光合成促進、葉中硝酸態窒素同化促進、秀品率向上などの効果が主として挙げられます。

これらを総称して “アグリボ効果” と呼んでおります。

詳しくは こちら をご覧ください。

アグリボEXの主原料は酵母菌内容物です。

これに副材料を加えて特殊な方法で製品化しております。

アグリボEXの主成分が植物の体内に入ると、それがスイッチの役割をはたして植物にもともと備わっている “ストレス応答反応” が起動します。この反応系 “エチレンシグナル伝達系” には、発根促進や徒長抑制などをもたらすものが重なっているため、“アグリボ効果” が生じます。

いいえ。原材料の一部であるクエン酸が、その製造段階の過程において希硫酸を使用するという理由で、残念ながら現在は認定されておりません。

製剤安定のためです。

沈殿防止と、pH矯正（4.5）による静菌効果を狙っています。

農薬登録を取得しておりませんので、農薬取締法上使用することはできません。また、殺菌や殺虫を謳って人に勧めたり、販売することもできません。

しかし、弊社では製品の安全性と、殺菌剤的効能から見て充分可能性があると判断し、平成15年に制定された「特定農薬（特定防除資材）」の指定に向け、農林水産省に試験データ・資料を提出し、病害防除を目的として使用・販売できるように鋭意努力しております。

詳しくは こちら をご覧ください。

これらの製品は “顆粒剤” という剤型を活かし、液体剤には馴染まない他の成分を加えることで、“アグリボ効果” に特長を持たせております。たとえば、「メチオニン」というアミノ酸が添加されており、これにより応答反応の一環である “エチレンの生成” を補強しています。

灌水剤の森羅は、この成分が直接根から吸収されることで『発根促進』がもっとも顕著に現れるように設計され、葉面散布剤のアグリボ3は、さらに「光触媒（二酸化チタン）」を添加することで、弱光下での光合成を促進する作用があるというように、製品それぞれに特長がございます。

長年の使用実績の中で、作物や生育時期に応じて最適な剤の選択方法がございます。詳しくはアグリボこよみをご覧いただくか、アグリボ相談室にお問い合わせください。

登録肥料ですので、さまざまな植物に、いろいろな状況下で使われることを想定し、汎用性を重視して設定した希釈倍率が “1,000倍” です。

ですので、厳密には作物や使用目的・方法・状況によって効果的な倍率は異なります。

詳しくはアグリボこよみご覧いただくか、アグリボ相談室にお問い合わせください。

アグリボEXは、葉面散布用に開発した製品ですが、灌水や灌水散布でも使用可能です。特に根から継続的に吸収されると著しく発根を促します。

ただし、その場合は状況によってはコスト高となってしまうことが想定されますので、灌水施用型の森羅のご使用をお薦めいたします。

基本は7〜10日おきです。

これは植物の反応を引き出すのにかかる日数や、含まれているアミノ酸の効果などの面から比較的汎用性の高い日数を算定しております。

ただし、著しく生育の悪いときは散布間隔を5日間隔程度に短縮したり、生育が順調な時は間隔を空けるなどの調整は可能ですので、植物の状態をよく観察してご使用ください。

また、アグリボEXは瞬時に効果を現すものではございませんので、最低2〜3回の継続散布をお勧めいたします。

厳密に散布液を反当り何リットル散布するという規定はございません。希釈倍率を守ってご使用ください。

ポイントは、葉裏にもかかるくらいです。

葉の表面だけの散布と比較すると、単純に吸収される面積が倍になるため成分の吸収効率が違うからです。

植物の反応をしっかりと誘導したいので、代謝活性の高い “晴れた日の午前中” の散布が好ましいと考えられます。

どうしてもその条件が難しい場合は、浸透性のある展着剤などを加用し、できるだけ植物体内への取り込みがスムーズになるようにしてください。

目的によっては展着剤を混用しなくても効果は変らないといったデータもございますが、“小かぶでの社内試験” のような展着剤加用で根重が20%近く増加した例もございます。

葉面散布で使用する場合、成分が植物内に取り込まれるためには、葉のクチクラワックス層を突き抜けて細胞膜に届ける必要があるため、浸透力のある展着剤を加えた方がより効果的であると理論的には考えられます。

なお、展着促進材入りカルシウム剤ヤワラも、農薬の展着剤に使われる界面活性剤を含んでおり有効です。

ございません。

肥料登録上はどんな植物・作物でも使用可能です。

各科植物の代表として水稲・小かぶ・白菜・ほうれん草・トマト・たまねぎ・きゅうり・レタス・菊などを、温室内でアグリボEXの高濃度（500倍までの）希釈液の散布処理試験、灌水処理試験を実施しましたが、的確な栽培管理をされた場合において、これらの作物に対してなんら悪い影響は確認されませんでした。

唯一、無肥料で栽培された「かぶ」の葉面散布で、茎葉の生育が抑制される現象（悪条件下で “アグリボ効果” が顕在化したものと思われる）が観察されましたが、元肥を通常に入れたものでは見られませんでした。

作物栽培の基本である土壌・肥培や温度・湿度管理をしっかりと行い、使用濃度を的確に守ってご使用していただければ、すべての作物でなんら問題を生じないものと考えております。

作物別の効果的な使用法については、アグリボこよみをご覧ください。

アグリボEXは、有機物含有率の高い製品のため、時期にもよりますが希釈して2〜3日放置しておくと雑菌が繁殖する可能性が非常に高くなります。

そのため、水耕栽培でのご使用はお勧めしておりません。

“アグリボ効果” を根から引き出したい場合は、森羅のご使用をお薦めいたします。

弊社で試験をした範囲内では、一般的に市販されている液肥・木酢液との混用で問題が発生した事例はございませんでした。

ただし、一概にすべての液肥や木酢液との混用が可能であるといえるものではございません。

すべての植調剤と混用できるかどうかの確認は取れていませんが、植物ホルモン剤やその他の植調剤との混用によりよい結果が出ている事例がございます。

詳しくは アグリボこよみ をご覧ください。

石灰硫黄合剤・アルカリ性の農薬・無機銅剤など、単独でも薬害の出やすい農薬との混用は避けてください。その他の農薬につきましても、使用する農薬の注意書きに従ってご使用ください。

アグリボEXは、登録肥料です。

肥料の場合は（農薬と異なり）使用期限の表示は義務付けられておりません。また、有機物含有率の高い製品ですので、開封、未開封に関わらず保管は冷蔵庫でお願いいたします。

また、使用後はしっかりボトルのふたをしてください。

かなり濃い製剤になっておりますので、水分が抜けると糊化したり、沈殿を生じる恐れがございますのでご注意ください。

およそ-12℃で凍結します。

凍結・融解を（10回程度）繰り返して常温に戻した場合でも、ボトルの変形や噴き出し、また製品の品質や効果面でも異常は確認されませんでした。

アグリボEXは、原材料のすべてに食品あるいは食品添加物として認可されているものだけを使用し、低温管理したクリーンルーム内で厳重な管理の下で製造しております。

ですので、用法・用量を守って正しくご使用していただければ、人間や環境に与える影響はほとんど無く、安心してお使いしていただける製品です。

弊社では念のために製品としての毒性を確認すべく、肥料では必要とされていない急性毒性試験（マウスおよびコイ）を第三者機関で実施しており、動物に対する安全性が極めて高いことも確認しております。

詳しくは こちら をご覧ください。