一面、黄金。「味覚宣言」

「味覚宣言」は、幼穂形成期に効かせる

幼穂形成期は頴花の分化が始まり単位面積当りの分化総頴花数が決まると同時に、止め葉を含む上位3葉が体内で幼葉として作られ、それにつながる根も作られます。この上位3葉は登熟期に活躍する重要な葉で、収穫までこの葉を生かすことが “収益性向上” のために必要です。

さらに倒伏の際折れやすい第4〜第5節もこの時期に成長します。この茎を太く、硬くしてやることで倒伏に強い丈夫な稲にすることができます。もちろん幼穂形成期後の減数分裂期や出穂・開花期も重要な時期で、低温に極めて弱いので深水などの低温対策も大切になります。

米作りにとって重要なこの時期を水、肥料の管理とともに「味覚宣言」で乗り切ってください。

水稲株元

減収要因を減らすべし

減収する要因と考えられるものとして、病害虫や倒伏などの被害が挙げられます。「味覚宣言」には、稲の病害抵抗性を誘導する成分や、茎を太く硬くし倒伏に強い状態にする成分が含まれています。まずは、減収する要因を取り除き、例年通りの収量を確保してください。

不稔米

秀品率を向上させよ

「味覚宣言」を使用した生産者の声で一番多く聞かれるのが「粒張りが良くなった」です。粒張りのよい米を多くすることで、同じ収量でも収益性の高い米作りが可能になります。そのためには、収穫期まで根と葉が残る稲体をつくることが重要です。味覚宣言で発根を促し、上位3葉を充実させ秀品率の高い米作りをしてください。

水稲収穫期

食味の向上をめざせ

「米の食味」が注目されて久しいですが、タンパク質やアミロースの含有率が少ない米が “良食味米” として人気を集めています。その結果 “良食味米” は高値で取引されるケースが多くなり、収益性向上の要因となってきています。そのためには「味覚宣言」で根張りを良くし、止め葉を充実させ、効率のよい養分吸収と同化のできる稲体をつくってください。