Natural Plant Activator “AGREVO EX”

アグリボEX“生育誘導剤としての可能性”

生育誘導剤とは

「生育誘導」という言葉は、私たちがつくり出した造語です。

何故こんな言葉をつくったのかというと、私たちが言いたいことをうまく表現してくれる言葉がなかったからです。

「こういう風に育ってくれたらいいのに」
「こんな状態になってくれたら理想的なんだけどな」

といった方向に植物や作物の生育を誘導してあげる訳です。

「そんな都合のいいことができるの?」って言われそうですが、目的によっては可能です。

アグリボEXは、基本的に抵抗性誘導剤として設計されていますが、その作用発現には植物ホルモン*1 が関与しているため、副次的に生育誘導剤としての効果を併せ持つのです。

「それじゃあ農薬の植物成長調整剤と同じってこと?」と言われそうですが、
合成植物ホルモンを与える訳ではないので、植物成長調整剤よりも反応がマイルドに現れます

このような効果発現を私たちは「生育誘導的」と呼んでいます。

*1

植物ホルモンは、植物自身で生合成して微量で広い生理作用を示す物質で、植物体内で直接あるいは間接的な反応因子として重要な働きをします。具体的には、発芽、成長、分化、老化、種子形成などの調節に関わったり、シグナル応答反応に関与して新しい生理形質を誘導したりします。(抵抗性誘導剤の項参照)

現在、植物ホルモンとして認められているのは7種類で、オーキシン、サイトカイニン、ジベレリン、アブシジン酸、エチレン、ブラシノステロイド、ジャスモン酸などがあり、植物体内にごく普通に存在する脂肪酸やアミノ酸などから生合成されます。

エチレンと有機態窒素

私たちの研究から、アグリボEXで処理をすると植物体からのエチレン*2 生成量が高くなることがわかっています。その結果、細胞の縦伸長を抑制してずんぐりした苗になったり、不定根の形成を促進したり、果実の着色を促進したりする生育誘導的効果が出現します。

さらに、アグリボEXはシグナル応答反応によって、植物がつくりだす各種有効物質の産生を促進するように工夫されています。たとえば「アグリボEXで処理をすると、旺盛な生育を示す」とよく言われますが、これはシグナル応答反応によって植物が活性化することと、その結果で作られる化合物の代謝がスムーズにいくように、エネルギー源である糖質や、原料であるアミノ酸・核酸等の有機態窒素なども同時に供給しているからだと考えられます*3

*2

7種類の植物ホルモンの中で唯一のガス体で、主に植物の成熟と老化に関与するホルモン。

接触や傷害などの物理的刺激によっても誘導される。茎伸長成長抑制、葉や果実などの器官脱離促進、果実成熟促進、不定根の形成促進など、その作用性は広く多様。

*3

植物の生育環境によっては、いくら窒素を吸収させても、それが光合成産物と充分に反応しきれずに、アンモニアや硝酸などの無機態窒素として組織に集積してしまうことがあり不健康な状態となります。しかし、窒素を最初から有機態窒素の形で吸収させると体内アミノ酸間の代謝がスムーズに行われてタンパク質合成などもスムーズにいき、組織の健全性を保ったまま反応進行が行なわれると考えられています。

「アグリボEX」の濃度別処理による水稲育苗比較試験 

■ 目的

アグリボEXを、濃度別に処理することによって生じる水稲苗の違いを比較する。

■ 処理内容

3反復行い、その平均値を求める。

■ 備考

この試験系では根部が培地に埋まるため処理液が根から吸収されにくい。

葉にかかるように散布したが、表面で弾かれていた。

アグリボEX 500倍処理区の根長がデータ上では短い傾向にあるが、他の区の根長は長い根が一本だけだったのに対し、アグリボEX 500倍処理区の根は同じぐらいの長さの根が複数あり、そのいずれも太く、長かった。

■ 結果

▼ 単位長さ=cm , 重さ=mg
調査項目 葉齢 草丈 3葉長 2葉鞘長 茎経 根数 最長根長 根重 地上部重 風乾重
無処理区 3.0 11.2 6.0 5.1 0.18 7.0 13.5 3.3 15.0 18.3
AGEX x500 3.2 14.3 8.8 5.4 0.21 8.0 12.1 6.0 21.0 27.0
AGEX x1,000 3.0 12.7 7.6 5.0 0.18 8.0 13.7 4.3 15.3 19.6
▼ 上記データの無処理区を100とした場合
調査項目 葉齢 草丈 3葉長 2葉鞘長 茎経 根数 最長根長 根重 地上部重 風乾重
無処理区 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0 100.0
AGEX x500 106.0 127.7 146.7 105.9 116.7 114.3 89.6 181.8 140.0 147.5
AGEX x1,000 100.0 113.3 126.7 98.0 100.0 114.3 101.5 130.3 102.0 107.1

■ 結論

無処理区と
アグリボEX 500倍処理区を比較
無処理区と
アグリボEX 1,000倍処理区を比較
① 僅かに葉齢が進む ① 草丈は伸びるが、第2葉鞘長は抑制される
② 葉齢と同じ比率で第2葉鞘長が伸びる ② 根数が増加する
③ 草丈(第3葉長)が著しく伸びる ③ 根重が著しく増加する
④ 茎径が太くなる ④ 全体重が僅かに増加する
⑤ 根重が著しく増加する
⑥ 全体重が著しく増加する
水稲育苗で「アグリボEX」を使用した際にいえること
  1. ① 草丈は伸びるが、これは葉の伸長が進むため。第2葉鞘長は変わらないか、やや抑制される。
  2. ② 根数が増加し、根重が著しく増加する。
  3. ③ 苗全体の重量が増加し、特に根重の増加割合が大きい

■ 総論

アグリボEXの処理濃度によって発現する効果は異なるが、総じて水稲苗に処理することにより徒長することなく受光部である葉が良く生育し、特に根部に著しい違いが出現する。

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