多機能性肥料「ヤワラ」には、カルシウムの補給以外に、さまざまな効果が確認されております。
ここでは、現在確認されている効果について紹介していきますので、農産物生産のためにご活用ください。
■ 目的
乾燥によるしおれ軽減効果について確認する。
■ 処理内容
生育期のきゅうりに、ヤワラ500倍希釈液を5日おきに3回葉面散布。
画像左より、ヤワラ区、トレハロース区、硝酸カルシウム区、無処理区
※ 撮影前日の夕方以降、灌水はしていません。
しおれた状態(画像右上)から充分な量の水を与える
■ 結果
ヤワラ散布区は乾燥によるしおれ度合いが少なく、
しおれ後の灌水による回復スピードが早いことも確認できた。
この結果から、特に夏場などの高温期や露地栽培で降水量が少ない年などに、
カルシウムの補給も兼ねた、しおれ予防・回復の対策としておすすめできます。
■ 目的
低温による障害(霜害)の軽減効果を確認する。
■ 処理内容
そら豆の4葉期前後にヤワラを散布し、その後土が凍る程度の低温処理をおこなう。
① 無散布 / 低温処理
② ヤワラ500倍1回散布(低温処理5日前)/ 低温処理
③ ヤワラ500倍1回散布(低温処理2日前)/ 低温処理
④ ヤワラ500倍2回散布(低温処理5日前・2日前)/ 低温処理
⑤ 無散布 / 低温処理なし(通常栽培)
■ 結果
低温処理をおこなった無散布区が、明らかに茎葉と根に被害を受けているのに対し、
ヤワラ散布区は低温処理をおこなったにも関わらず、被害の程度が極めて少なかった。
特に、低温処理前の2回散布区は、低温処理をおこなわずに育てたものとほぼ同じ様に、
被害を受けていないような結果を得られた。
この結果から、
霜害が予想される5日前あたりから、ヤワラ500倍の2回散布が効果的と考えます。