2015/04/01

低コストで大きな効果を得る

昔から “苗半作” と言う言葉があるように、苗作りが重視されてきました。「良い苗が作れれば、作柄の半分は決まったようなもの」 と言う意味が込められています。良い苗は活着がスムーズで、後の生育・収穫を安定させることができるからです。

弊社では一貫して育苗の重要性を訴えてきましたが、いま一度『苗半作』が本当なのか ? を確認するため、下記のような試験をおこないました。

長ねぎの育苗初期 アグリボEX・ヤワラ処理試験 技術情報 <SS1101>▶

◆ 苗時期(は種後50日以内)に、アグリボEXやヤワラを処理し、その後の生育を調査する。

※ は種後130日目に最終生育調査

調査方法

  1. ① 出芽直後に “アグリボEX 100倍液” を潅注 --> 1回
  2. ② 出芽7日後から “アグリボEX 500倍液” を灌水散布 --> 10日おきに4回
  3. ③ 出芽7日後から “ヤワラ 500倍液” を葉面散布 --> 10日おきに4回
  4. ④ 出芽7日後から “アグリボEX 500倍液 + ヤワラ 500倍液” を葉面散布 --> 10日おきに4回
  5. ⑤ 無処理

<試験結果>

● は種後108日目 -
薬剤処理区は無処理区に比べ、
葉令・草丈に変化がみられた。
● は種後130日目 -
薬剤処理区は無処理区に比べ、
葉令・草丈・根長・苗重に大きな差がみられた。

- 苗重 - - 草丈 - - 根長 -
7.3g 477.9mm 207.7mm
6.1g 445.2mm 184.4mm
7.0g 470.4mm 203.5mm
9.1g 498.3mm 236.0mm
3.3g 391.9mm 174.2mm

収量調査時の最も典型的な反復8本地上部・地下部ともにこれだけの差が出る !!

『定植前潅注処理』のススメ。

この試験結果により苗半作を実感し、育苗・活着・初期生育の重要性を改めて確認することができた経験を元に、五年前より「定植後の活着」と「初期生育の充実」を主眼においたアグリボEXの『定植前潅注処理』の試験および普及をしてまいりした。

この処理方法の利点は、
  • ① 薬剤使用量が少なくてすむ ー【 低コストで大きな効果 】
  • ② 本圃処理に比べ、作業効率がよい。殺虫剤等の定植前潅注処理が普及してきているため、その農薬とアグリボを混用同時処理する方が多く、より作業効率が向上している ー【 手間が掛からない 】

2011年11月撮影 / 試験地 : 茨城県(キャベツ)

この年の茨城県は、8・9月の猛暑と乾燥により定植後の苗の枯れや活着不良多発。結球不良や収穫の遅れなどで、収穫量が大きく低下した年だった。アグリボEX処理区においても、収穫予定日よりも多少の遅れがあったものの、外葉が大きくしっかりとしており、結球も問題なかった。(右上写真)

2013年8月撮影 / 試験地 : 茨城県(トマト)

7・8月定植のトマトでは、近年、定植後の高温による苗の枯れ・生育不良が各地で問題となっている。その対策の一環としておこなった試験。(画像ではわかりにくいが)無処理区は茎が細く徒長しているのに対し、処理区は徒長せずにガッチリとしていた。果菜類でも殺虫剤の定植前潅注処理が増えてきているので、アグリボEXとの同時施用も普及しやすくなってきている。

『定植後の活着』をスムーズに。

育苗・定植・生育初期は、極めて重要な時期であり、この時期の良し悪しによって、その年の作柄が決まると言っても過言ではありません。定植後の活着がスムーズかどうかを、あらためて栽培上の重要な時期と位置付けてみてはいかがでしょうか ?

まずは、良い苗をつくるために。購入苗使用の場合は定植時から。この大事な時期を乗り切るための手段として、アグリボEXの使用をおすすめします

アグリボEX定植前潅注処理の使用方法

  • 希釈倍率
    500倍
  • 希釈液灌水量
    セルトレイ苗・水稲苗箱
    → 1枚当り500ml
    ポット苗
    → 1ポット当り25〜50ml
  • アグリボEX(500ml)で処理可能な数量
    セルトレイ苗など
    → 約500枚
    ポット苗
    → 約5,000ポット(50mlの場合)

2012年9月撮影 / 試験地:熊本県(ブロッコリー)高温・乾燥のため無処理区は欠株や生育のバラつきが多いが、アグリボEX区(写真右側)は安定している。
2012年9月撮影 / 試験地 : 熊本県(ブロッコリー)

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