アグリボEX・ヤワラの、長ねぎの育苗初期処理試験

1. 試験目的

長ねぎの育苗初期(2葉期まで)に、アグリボEXおよびヤワラを処理し、移植苗の品質に与える効果を確認する

2. 試験方法

薬剤および希釈倍率 処理時期・回数 処理方法
アグリボEX x100 出芽直後(は種 10日後)1 灌注(10粒当たり 50ml
アグリボEX x500 生育初期10日おきに4
は種後1749日の間
(約2葉期まで)
灌水散布(10苗当たり 50ml
ヤワラ x500 葉面散布
アグリボEX x500
+
ヤワラ x500
無処理 - -

3. 調査項目

最終調査日までの葉令および草丈の推移と、最終的な苗重・草丈・根長の調査

4. 試験結果

葉令の推移

葉令の推移

薬剤処理区①〜④の葉令は、無処理区⑤に比べ促進され、最終調査時(は種108日後)の葉令の状況は以下のようになった。

試験区④ > 試験区① ≒ 試験区② ≒ 試験区③ > 試験区⑤

試験区④(アグリボEX 500+ ヤワラ 500倍 葉面散布)の葉令進展がもっとも速く、
最終的には 試験区⑤
(無処理)に比べ、約1葉(2週間程度)促進された。

草丈の推移

草丈の推移

葉令と同様に、試験区④の生育がもっとも促進され、最終調査時の草丈の状況は以下のようになった。

試験区④ > 試験区① ≒ 試験区② > 試験区③ > 試験区⑤

試験区④(アグリボEX 500+ ヤワラ 500倍 葉面散布)の生育がもっとも促進され、
最終的には 試験区⑤
(無処理)に比べ、34週間草丈生育が速まった。

試験区④(アグリボEX 500+ ヤワラ 500倍 葉面散布)についての考察

無処理区に比べた優位性は、最終薬剤処理後(は種52日後)の調査時で、すでにほぼ確定しており、は種後73日以降は明確となった。これは、生育初期(は種50日後 / 約2葉期まで)の薬剤処理が、その後の葉令および草丈の生育を決定付けるのに十分だったことを示す。

収量調査(は種133日後)

収量調査(は種133日後)

すべての薬剤試験区①〜④で、無処理区に比べ地上部および地下部の伸長が認められ、苗重においてはそれ以上の大幅な増加が観られた。したがって、苗重 / 苗長比が高くなり、苗の充実度(太さ)をうかがわせるものである。(画像参照

特に試験区④(アグリボEX 500+ ヤワラ 500倍 葉面散布)は、すべての調査項目で際立って高い値を示し、苗質向上が顕著であったことを示す。

5. まとめ

長ねぎの育苗初期(2葉期まで)に、アグリボEX500倍とヤワラの500倍の混合液を数回葉面散布処理することで、その後の生育(葉令・草丈および根長)が促進され、極めて上質の苗(地上部・地下部ともに充実した苗)の早期採取が可能となる。

- 収量調査時の、もっとも典型的な反復8本 -

収量調査時のもっとも典型的な反復8本 - 画像 収量調査時のもっとも典型的な反復8本 - 結果

試験結果から応用できる作物
◆ おもに直播をする作物 ◆

詳しくはアグリボ製品の作物別ご使用方法 “アグリボこよみ” をご覧ください。

上記以外の作物のこよみ

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