水耕栽培で育成した水稲の幼穂形成期前後に、
「味覚宣言」を培養液混入処理し、その後の生育と収量・品質に与える効果を確認する。
キヌヒカリ苗を 1/5000a ワグネルポットに移植し、木村氏B液改良培養液で水耕栽培。
A期 : 出穂の30日前(穎花原基分化開始期)
B期 : 同25日前(幼穂形成期)
C期 : 同19日前(減数分裂始期)
A〜C期に、味覚宣言を 2〜500ppm 濃度相当になるように培養液に混入し数日間処理。
※ 標準使用量の「味覚宣言」が5cmの田面水中に均一に拡散した場合の濃度は20ppmであるが、
実圃場の場合は土壌表面に吸着されるため、実質濃度は 2〜10ppm 程度になると推定した。
■ 第4・第5節間長(主稈 / mm)
■ 根重(株当たり風乾重 / g)
■ 精玄米重(株当たり風乾重 / g)
「味覚宣言」の使用時期と効果発現について、以下の可能性があることが明らかとなった。
1. 幼穂形成期(出穂25日前ころ / 次葉抽出始期)処理 ⇒ 下位節間の短縮・根量増大
による倒伏軽減。
2. 減数分裂始期(出穂20日前ころ / 止葉抽出始期)処理 ⇒ 粒数増加による増収。
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