ヤワラのトマト尻腐れ症軽減効果確認試験

1. 試験目的

ヤワラをトマトの果実肥大期に処理し、尻腐れを軽減ないしは防止する効果を確認する。

2. 試験方法

◯囲み数字は試験番号

処理方法 全面茎葉散布 上位茎葉散布 灌水処理 500ml
ヤワラ x1,000 (CaO濃度 105ppm)
ヤワラ x500 (CaO濃度 210ppm)
硝酸カルシウム (CaO濃度 105ppm)
カルシウム元肥 (対照区) ⑩ (定植時苦土石灰施用)
無処理
全面茎葉散布
[①②③]
散布液を土壌にかからないように、茎葉および果房に十分噴霧。
散布後に水を500ml灌水。
上位茎葉散布
[④⑤⑥]
散布液を土壌にかからないように、第一果房直下の葉より上の上位茎葉に十分噴霧。散布後に水を500ml灌水
処理時期 · 回数 第一果房肥大開始後から4日。
処理間隔
(散布 · 灌水)
1回目から3回目までは7日おき。4回目は15日後。
尻腐れ症助長策 第一花房着果後は土壌を乾燥気味に保ち、窒素主体液肥を2回灌水時に施用する。

3. 調査項目

第一果房および第二果房について、
最終処理約2週間後に果実の総数・尻腐れ症果実の数を調査。

※ 尻腐れ症の発症指数 · 発症程度、生育調査後の土壌pHについても調査した試験結果詳細もございます。
ご興味のある方はこちらまでご連絡ください。

4. 試験結果

処理方法 総果実数 尻腐れ症発生果実数
ヤワラ x1,000 (CaO濃度 105ppm)

① 全面葉面散布 24 0
④ 上位葉面散布 25 0
⑦ 灌水処理 18 0
ヤワラ x500 (CaO濃度 210ppm)

② 全面葉面散布 25 0
⑤ 上位葉面散布 20 3
⑧ 灌水処理 24 4
硝酸カルシウム (CaO濃度 105ppm)

③ 全面葉面散布 21 2
⑥ 上位葉面散布 21 1
⑨ 灌水処理 19 1
⑩ カルシウム元肥区 22 2
⑪ 無処理区 23 1

全面茎葉散布 上位茎葉散布 灌水処理
ヤワラ
 x1,000
ヤワラ x1,000 全面茎葉散布 ① ヤワラ x1,000 上位茎葉散布 ④ ヤワラ x1,000 灌水処理 ⑦
ヤワラ
 x500
ヤワラ x500 全面茎葉散布 ② ヤワラ x500 上位茎葉散布 ⑤ ヤワラ x500 灌水処理 ⑧
硝酸
カルシウム
硝酸カルシウム 全面茎葉散布 ③ 硝酸カルシウム 上位茎葉散布 ⑥ 硝酸カルシウム 灌水処理 ⑨
対照区 カルシウム元肥区 ⑩
無処理区 ⑪

※ 画像クリックで拡大します。

5. 考察

◯ トマトの果実肥大期に、ヤワラ1,000倍液を12週間置きに数回葉面散布、
または灌水処理することで、尻腐れ症の発生を防止できる。

◯ 処理部位および方法については、茎葉全体への葉面散布が最も望ましい。

◯ ヤワラ500倍区において尻腐れ症状が確認された。

原因は定かではないが、ヤワラの高濃度処理については、注意を要する。

※ 一部誤解を招く表現があったため修正しました。(2012/06/28)

試験結果から応用できる作物
◆ カルシウム欠乏症が発生しやすい作物 ◆

詳しくはアグリボ製品の作物別ご使用方法 “アグリボこよみ” をご覧ください。

上記以外の作物のこよみ

Get Adobe Reader

PDFファイルの閲覧には Adobe Reader (無償) が必要です。
インストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロードしてください。

このページのトップへ