アグリボEXの菊の挿し木時処理試験

1. 試験目的

菊の挿し木時に、挿し穂をアグリボEX単用またはホルモン剤のインドール酪酸0.4% (以下、IBA液剤) と混用で浸漬処理し、不定根の発根促進効果を確認する。

2. 試験方法

3品種の菊の挿し穂を調製し、挿し木する前にアグリボEXIBA液剤の各種組み合わせで調製した薬液で浸漬処理した。処理方法は、IBA液剤の登録適用内容に従った。

3. 調査方法

挿し木後1214日経った挿し穂6本から発生した不定根を採取し、発根数 · 発根長および発根長別の発生分布などを調査した。

4. 試験結果

※ もっとも効果が明らかだった “品種C: 「美吉野」(赤色輪菊)” のアグリボEX + IBA液剤高濃度処理 (挿し穂基部を10秒間薬液に浸漬) のみ抜粋

アグリボEX 50倍 + IBA液剤 2倍

IBA液剤 2倍

無処理(水)

無処理で徒長根が生じ、IBA液剤2倍液単用で発根長の縮小が生じたが、アグリボEX50100倍相当IBA液剤に混用することでいずれも改善され、発根数 · 総発根長ともに著しく促進された。(画像クリックで拡大)

発根長の短いものから長いものへと並べ、その累積発根長を示したグラフ画像クリックで拡大 (23.3KB)

IBA液剤単用④で、無処理⑥に比べ発根数が大幅に増加したが、総発根長は大幅に減少した。アグリボEX混用①②では、発根数 · 総発根長ともに著しく促進された。

発根長の度数分布図画像クリックで拡大 (23.7KB)

IBA液剤単用④では、無処理⑥に比べ発根長の極短部分の発根分布が異常に高まった。アグリボEX混用①②では、IBA液剤単用の極短部分への発根ピークの片寄りが是正され、1019mmの望ましい長さの範囲に発根分布が集中し、発根数も大幅に増加した。

5. まとめ

以下表の使用方法で、アグリボEXとホルモン剤のIBA液剤を混用することにより、アグリボEXIBA液剤の発根作用を助長ないしは補完する効果で、発根数の増加と移植に適した発根長の分布が期待でき、良質な移植苗の育成が可能となる。なかでも(3)の “挿し穂基部を高濃度薬液に短時間浸漬” が、アグリボEXの混用効果を最大化する。

アグリボEXIBA液剤混用による使用方法

処理方法 IBA液剤
希釈倍率
アグリボEX
希釈倍率
(1) 挿し穂基部を (低濃度) 薬液に3時間浸漬 750 1,000倍以下
(2) 挿し穂全体を (中濃度) 薬液に10秒間浸漬 150 250500
(3) 挿し穂基部を (高濃度) 薬液に10秒間浸漬 2 50100

試験結果から応用できる作物

詳しくはアグリボ製品の作物別ご使用方法 “アグリボこよみ” をご覧ください。

上記以外の作物のこよみ

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