菊の挿し木時に、挿し穂をアグリボEX単用、またはホルモン剤のインドール酪酸0.4%(以下、IBA液剤)と混用で浸漬処理し、不定根の発根促進効果を確認する。
3品種の菊の挿し穂を調製し、挿し木する前に、アグリボEXとIBA液剤の各種組み合わせで調製した薬液で浸漬処理した。処理方法は、IBA液剤の登録適用内容に従った。
挿し木後12〜14日経った挿し穂6本から発生した不定根を採取し、発根数・発根長および発根長別の発生分布などを調査した。
※ もっとも効果が明らかだった “品種C:「美吉野」(赤色輪菊)” の、
アグリボEX + IBA液剤高濃度処理(挿し穂基部を10秒間薬液に浸漬)のみ抜粋
以下表の使用方法で、アグリボEXとホルモン剤のIBA液剤を混用することにより、アグリボEXがIBA液剤の発根作用を助長ないしは補完する効果で、発根数の増加と移植に適した発根長の分布が期待でき、良質な移植苗の育成が可能となる。そのなかでも(3)“挿し穂基部を高濃度薬液に短時間浸漬” が、アグリボEXの混用効果を最大化する。
処理方法 | IBA液剤 希釈倍率 |
アグリボEX 希釈倍率 |
|
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(1) | 挿し穂基部を(低濃度)薬液に3時間浸漬 | 750倍 | 1,000倍以下 |
(2) | 挿し穂全体を(中濃度)薬液に10秒間浸漬 | 150倍 | 250〜500倍 |
(3) | 挿し穂基部を(高濃度)薬液に10秒間浸漬 | 2倍 | 50〜100倍 |
詳しくはアグリボ製品の作物別ご使用方法 “アグリボこよみ” をご覧ください。
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