アグリボEXを、柿の着色開始期の着果枝に散布処理し、
果実の着色・熟期促進効果と、茎葉に与える影響を確認する。
冬柿(67年生)の果実着色開始期に、着果枝または果実に薬液を散布。
散布約1ヵ月後に、果実の着色の変化(肉眼・写真撮影)、葉色の変化・落葉の有無、落果の頻度を調査。
試験区 | アグリボEX 希釈倍率 |
展着剤A 希釈倍率 |
散布部位 |
---|---|---|---|
① | 500倍 | 1,000倍 | 着果枝全体 |
② | 果実のみ | ||
③ | 1,000倍 | 着果枝全体 | |
④ | 果実のみ | ||
⑤ | 無処理 | 着果枝全体 |
アグリボEXを散布した試験区①〜④では、差異が認められず橙黄色化が進んだが、アグリボEXを散布しなかった試験区⑤は緑色味が残った。
すべての試験区で、葉色の変化・落葉の促進等の異常は認められなかった。
試験区 | 散布条件 | 散布時 | 調査時 | 欠果率 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
① | アグリボ EX |
500 倍 |
全体 | 6 | 1 | 83% |
② | 果実 | 6 | 3 | 50% | ||
③ | 1,000 倍 |
全体 | 6 | 5 | 17% | |
④ | 果実 | 7 | 6 | 14% | ||
⑤ | 無処理 | 調査せず |
アグリボEXの1,000倍希釈液を散布した試験区③④より、500倍希釈液を散布した試験区①②の方が、鳥害や自然落果による欠果率が高かった。これはアグリボEXの500倍希釈液の方が、1,000倍希釈液よりも果実の熟期が促進されたためと考えられる。
試験区①
アグリボEX 500倍 / 全体
試験区②
アグリボEX 500倍 / 果実
試験区⑤ 無処理
試験区③
アグリボEX 1,000倍 / 全体
試験区④
アグリボEX 1,000倍 / 果実
詳しくはアグリボ製品の作物別ご使用方法 “アグリボこよみ” をご覧ください。
PDFファイルの閲覧には Adobe Reader(無償)が必要です。
インストールされていない場合には、Adobe 社のサイトから Adobe Reader をダウンロードしてください。