アグリボEXとヤワラの混用葉面散布が、小かぶ茎葉部および根部(可食部)の生育におよぼす効果を確認し、かつ最適使用濃度を検討する。
本葉約5葉時から7日おきに、
アグリボEX x1,000 + ヤワラ混用液(各希釈液)を計4回定期散布する。
対照区として、アグリボEX単用区と、市販液肥 x2,860 (N:8 P:5 K:5)。
※ 市販液肥 x2,860 希釈液中 N濃度 = 35ppm(アグリボEX x1,000 希釈液のN濃度と同等)
根重(可食部・生)、茎葉重(生)をそれぞれ調査・比較する。
試験区 | 根重 (g) | 茎葉重 (g) | 根重 / 全重比 (%) |
---|---|---|---|
アグリボEX x1,000 + ヤワラ x500 |
42.2 | 37.5 | 52.9 |
アグリボEX x1,000 + ヤワラ x1,000 |
48.3 | 39.4 | 55.1 |
アグリボEX x1,000 + 浸透性界面活性剤 x1,000 |
36.0 | 38.7 | 48.2 |
アグリボEX x1,000 [単用] | 38.9 | 39.2 | 49.8 |
市販液肥 x2,860 | 39.2 | 35.8 | 52.3 |
無処理 | 32.5 | 38.3 | 45.9 |
ヤワラ x1,000 [単用](参考試験区) | 38.7 | 41.0 | 48.6 |
ヤワラ x500 [単用](参考試験区) | 40.1 | 36.0 | 52.7 |
ヤワラ1,000倍混用区で、アグリボEX単用区より明らかに根重が優れ(約24%増)、ヤワラ500倍混用区がこれに次いだ。参考試験区のヤワラ500倍単用の根重が、1,000倍単用に比べて抑制される傾向は見られないため、これはヤワラの展着効果が500倍希釈より1,000倍希釈でより強く発揮されたと考察する。
アグリボEXとヤワラを小かぶで混用散布する場合、各1,000倍希釈で使用した場合の根重増加がもっとも優れる。また薬害もないため、この組み合わせが最適使用濃度と判断する。
詳しくはアグリボ製品の作物別ご使用方法 “アグリボこよみ” をご覧ください。
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