2011/02/22

育苗の重要性

誰もが知ってはいる “苗半作”

苗半作とは…
稲作で古くから伝わる言葉で、苗の良し悪しでその作柄の半分が決まると言う意味。

“苗半作” と言う言葉があるように、水稲に限らず育苗の重要性が唱えられてきましたが、この言葉だけが一人歩きして、苗作りの重要性が本当の意味で理解されていない気がしています。

決して軽視しているとは思いませんが…

筆者である私も 「苗半作と言われるくらいですから育苗は大切ですよ」 と、20年近くお客様に話し続けてきたものの、天候が安定している年などは、苗作りで多少失敗しても天候次第で挽回できるケースも見てきました。

そのため、「苗半作ってホント ?」 と疑問すら持つようになっていました。

しかし、昨年の2月〜4月の低温 · 降雪 · 日照不足、夏場の猛暑、秋の日照不足。そして、今冬の低温 · 降雪 · 日照不足と、農作物にとって厳しい環境の一年でした。その結果、あらゆる作物の収穫量が激減し、野菜類を中心とした農作物の価格が高騰する結果となりました。

そんな中でも、苗〜定植初期を順調に生育した作物は環境の変化に強く、たとえ生育が悪くなったとしても回復が早いなど、良い苗で初期生育が良好な作物は、悪天候の中でも順調な生育をしていました。

最悪の生育環境だったからこそ “苗半作” が実証された一年であったような気がします。

農業に最も重要な “その年の天候” を予測することは、科学の発達した現代でも困難です。

だからこそ “苗半作” と言う言葉をあらためて見直してみてはいかがでしょうか ?

苗〜定植初期を順調に生育したイチゴ。苗〜定植初期を順調に生育したイチゴ
葉も大きく葉肉が厚い

苗から調子が悪く定植後に炭そ病発症。苗から調子が悪く定植後に炭そ病発症
そのうえ葉が小さくて葉肉も薄い

低コストで大きな効果

育苗期は、作物の葉面積 · 根圏などが小さいので、液肥や農薬、資材等の施使用量が少なくて済み、低コストで使用することが出来ます。

アグリボEX」 で、
< 200穴のセルトレイを使ってキャベツを育苗する場合 >

10aあたり5,000本の苗を植え付ける

植付け本数 5,000本 ÷ 200穴セルトレイ = セルトレイ 25

セルトレイ1枚あたりの灌水散布量が約300ml X 25枚 = 灌水散布量 7.5L

7.5L ÷ アグリボEX 500※1 希釈  = アグリボEX 15ml

1: 育苗期は、「アグリボEX」の500倍希釈使用をお奨めしています。

アグリボEX 15ml = 約105※2 

1回の散布コストは105※2 

弊社でお奨めしている “3回散布” でも、
使用コストは10a相当で315※2 程度になります。

2: 標準的な小売価格 (税別) から計算しております。

「育苗期は低コストで大きな効果を得ることが可能」

「アグリボEX」を殺虫剤と混用して灌水する様子。

さらに、定植後の初期生育も非常に重要になります。

定植初期1ヶ月位の小さい時期であれば、葉面散布量も100L以内に収めることも十分可能なため、育苗期と同様に定植初期も “低コストで大きな効果” を得ることができます。

◄ 左写真
定植後の活着を良くするため、キャベツの定植前に 「アグリボEX」 の1,000倍液を殺虫剤と混用して灌水する様子。

アグリボEXの発根力

弊社では根量を確認しやすくするために、下記のような試験管を使用した試験をおこなっております。

「アグリボEX」 の発根力、発根する様子をご覧ください。

▼ 試験管の並びは左から2本ずつ、液肥500倍、アグリボEX(AGEX)500倍、無処理

①播種時① 播種時

②緑化前② 緑化前

③緑化後③ 緑化後

④播種後21日④ 播種後21日

⑤播種後29日⑤ 播種後29日

⑥播種後34日⑥ 播種後34日

⑦播種後49日⑦ 播種後49日

⑧播種後61日⑧ 播種後61日

試験品種: 
コシヒカリ(2009年産)
培地: 
寒天培地
液肥: 
AGEXと同じNPK比の液肥を試薬で作成
無処理区: 
寒天 + 蒸留水
播種日: 
29
管理: 
温室管理、
適時水道水灌水
最終撮影: 
液肥、
AGEXとも約6.1

これらの写真は、播種からすべて同じ株を撮影しています。

根部を拡大

⑧播種後61日の根部を拡大

いかがでしょうか ?

この発根力を皆様の栽培技術のひとつに組み込んでみては !?

効果を目の当たりにした水稲生産者からの質問

  • 北海道の稲作生産者 :
    「アグリボEX」 を育苗で試してみたっけ、なんまら凄ぇ根っこになった。
    内地にいる稲作農家の知人に勧めたいんだけど、注意する点ってなんかあるんだべか ?

    アグリボ相談室 :
    使用方法は同じで効果も同様に出ますが、地域によっては目に見える形での発根効果が確認しづらいケースがあるかもしれません。

  • 北海道の稲作生産者 :
    えー ? なしてさー !?

    アグリボ相談室 :
    上記試験のように、葉令が進むにつれて発根の差が見えてくるからです。
    稚苗育苗をおこなっている地域では、葉齢が3.23.3で田植をしますので、田植え前に明らかな根量の差が見えない可能性があり、「効果がないんじゃないか ?」 と感じてしまうかもしれません。しかし、決して効果が無い訳ではありませんのでご安心ください。稚苗の場合は育苗期に限らず、田植後の活着促進などにも効果が期待できますよ。

  • 北海道の稲作生産者 :
    わかった〜 ! その辺も一言そえて奨めてみるよ !!

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